市販のヘアカラー剤を使った後、髪がギシギシになったことありませんか?
自宅でカラーリングできれば楽なのですが、髪にダメージを与えたくはないですよね。
そこで今回は、市販のヘアカラー剤でダメージが少ないものがあるか解説していきます。
市販のカラー剤でダメージが少ないのがあるのか?
基本的に、市販のカラー剤でダメージの少ないものはありません。
なぜなら、市販のカラー剤は染まることが大前提だからです。
とにかく髪が染まればいいので、髪へのダメージは考慮されていないので、市販のカラー剤は髪が傷みやすくなってしまいます。
では、髪が傷みやすいとは具体的にどういうことなのでしょうか?
市販のヘアカラーで髪が傷みやすい理由
市販のカラー剤で髪が傷む原因は、大きく分けて2つあります。
- カラー剤の成分
- ブリーチの作用が強い
それぞれ見ていきましょう。
カラー剤の成分
ヘアカラー剤には、アルカリ成分が含まれています。
アルカリ成分は脱色と発色に必要な成分ですが、髪の内部に残ったままだとダメージを与えてしまうんです。
もちろん、美容室のカラー剤にもアルカリ成分は含まれています。
ですが、美容室のカラー剤は市販のカラー剤とは違い、髪の内部にアルカリ成分が残りにくいアンモニアを使っています。
アンモニアはアルカリ成分の一種で、脱色や発色した後に揮発(常温で蒸発)します。
美容室のカラー剤は、キューティクルを開いて髪の内部にアンモニアを浸透させた後、空気に触れて揮発するので、髪の内部に残らないのです。
ツーンとするアンモニアの匂いが苦手な人もいると思いますが、髪へのダメージが少ないのはアンモニアのおかげです。
一方、市販のカラー剤にはアンモニアではない、他のアルカリ成分を配合しているものが多くあります。
なぜなら、一般の人でも扱いやすく、家の中に匂いが充満しないようにしなければならないからです。
市販のカラー剤の中には、「匂いが少ない」ということを売りにしている商品もありますよね。
ただ、市販のカラー剤に使われているアルカリ成分は、アンモニアと違って揮発せず髪の内部に残ります。
その結果、髪にダメージを与えてしまうのです。
ブリーチの作用が強い
髪の色をいれるのに、ブリーチの作用が必要なのですが、そのためにⅡ液には過酸化水素というものが含まれます。
過酸化水素は髪にダメージを与えますが、美容院では髪の状態に合わせて、過酸化水素の濃度を3~6%で使い分けています。
さらに、美容院では染めたい色だけでなく、髪の状態に合わせて薬剤を塗り分けてくれています。
また、髪は同じ色ではなく、実はムラがあるんです。
しかも、根元と毛先など染まりやすい部分と染まりやにくい部分があります。
なので、美容院では全体の仕上がりを考え、色々な理由で塗り分けてくれているのです。
しかし、市販のカラー剤は塗り分けなどを考えられておらず、きちんと染まるようにⅡ液の過酸化水素の濃度は6%しかなく、ブリーチの作用が強くなるような成分になっています。
その結果、髪にダメージを与えてしまうのです。
なので、カラーリングする場合は、美容院で施術してもらうほうが安心ということになります。
ただ、髪が伸びてきて根元の色が気になっているのに、美容院に行く時間がない場合は自分でしたいですよね。
市販のカラー剤で染めるときに、少しでも髪のダメージを少なくする方法はないのでしょうか?
市販のへカラーでも髪のダメージを少なくするには?
市販のカラー剤で染める場合に、髪のダメージを少なくする方法は5つあります。
- 見えるところだけを綺麗にする
- 時間を管理する
- 丁寧に塗りながらスピードを速くする
- アフターケアする
- すでにカラーされている部分にはできるだけカラー剤を塗布しない
それぞれチェックしていきましょう。
見えるところだけを綺麗にする
あくまでも美容室に行くまでのつなぎとして、染まっていない見える部分だけを染めましょう。
時間を管理する
カラー剤を塗ってから、容器に書かれている時間以上放置しないことです。
放置すると髪にダメージがかかります。
丁寧に塗りながらスピードを早くする
塗るのが遅くなると色ムラになりやすいので、できるだけ早く塗るようにしてください。
アフターケアする
2回シャンプーをして、トリートメントをきちんとしましょう。
すでにカラーされている部分にはできるだけカラー材は塗布しない
すでに染まっている部分にまた塗ってしまうと、ダメージがかなりかかります。
黒染めと全体カラーは除きます。
市販のヘアカラーよりも美容室でヘアカラーをしよう
仕上がりやダメージを考えたら、やっぱり美容院でヘアカラーする方がいいですよね。
美容院でヘアカラーした方が良い理由は4つあります。
- 塗りムラがなくきれいに染まる
- カラー剤の調合を変えることできれいな仕上がりになる
- ダメージレスや希望の色に合わせやすい
- アフターケアをしっかりしてくれる
それぞれ見ていきましょう。
塗りムラがなくきれいに染まる
まず、技術が全然違います。
自分では見えない後頭部もきれいに塗ってくれます。
カラー剤の調合を変えることできれいな仕上がりになる
美容院では、髪の状態を確認しながらカラー剤を塗り分けてくれます。
体温の関係やダメージの状態などで地肌と毛先では染まりやすさが違ったり、以前にパーマやカラーをしている部分と新しく生えてきた部分との色の入り方が違ったりします。
そのため、美容院には色を調合するために、たくさんの種類のカラー剤があるのです。
ダメージレスや希望の色に合わせやすい
美容院では、お客さんの髪の状況に合わせてカラー剤を調整します。
なので、髪へのダメージを抑えたり希望の色に合わせやすいです。
初めてカラーする人、髪質、染まり具合を確認しながら、カラー剤を調整してくれます。
アフターケアをしっかりしてくれる
カラーリング後の薬剤を洗い残しやすすぎ残しは、髪や頭皮のトラブルの原因になります。
美容院ではシャンプー前に乳化し、薬剤をしっかり落としてからシャンプーします。
なので、髪や頭皮に薬剤が残らずダメージが少ないのです。
しかも、美容院で使用しているシャンプーやトリートメントは、市販のものより髪や頭皮に優しく、髪質を高めるものが多いです。
市販のヘアカラー材を使う前の注意点
市販のヘアカラー剤を前の注意点は5つあります。
- パッチテストすること
- オイルを塗る
- 説明書をしっかり読む
- タイマーを用意する
- できるだけ自分で塗るのを避ける
それぞれ見ていきましょう。
パッチテストすること
パッチテストは必ずしましょう。
アレルギーが出てしまうと、頭皮だけでなく顔や全身にも症状が出てしまいます。
アレルギー反応が出た場合は、使用せずに病院の診察を受けてください。
オイルを塗る
オイルを頭皮に塗ると保護されるので、刺激が弱くなり頭皮のトラブルが少なくなります。
説明書をしっかり読む
自分の体につけるものなので、説明書は始めに読みましょう。
わかっているつもりが一番怖いです。
タイマーを用意する
説明書に記載されている時間を必ず守りましょう。
長く放置してはいけません。
できるだけ自分で塗るのを避ける
できれば、誰かに塗ってもらうのがいいでしょう。
後頭部などの見えないところや伸びた部分だけ塗ってもらえますし、できるだけ頭皮につかないように塗ってもらえます。
また、自分で塗るよりスピードが早いので、ムラも少なくなります。
まとめ
同じヘアカラーでも、市販のカラーと美容院で使われているカラーが、なぜ違うのかよくわかりますよね。
仕上がりやダメージを考えたら、できれば美容院でヘアカラーをしたいところです。
もし市販のカラー剤を使うときは注意点をしっかり守り、応急処置的な感じで考えた方が髪のためにもいいのかもしれません。
髪のダメージを少なくしながら、カラーヘアを楽しみましょう。

秋田 健太

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